経営計画書、事業計画書って必要?

経営計画書、事業計画書って必要?【必要性や目的をわかりやすく】

2021.09.02

代表税理士 山中 恭平

結論:経営計画書や事業計画書は、経営者の頭の中にある「将来こういう会社にしたいな」という経営目標を目指すか目指さないかの判断や、そこを目指すための流れを生み出すために必要です。
なぜ必要なのか例えを混ぜてわかりやすく解説します。


経営計画書、事業計画書って必要?



経営計画書、事業計画書ってそもそも何?

経営計画書や事業計画書(以下「経営計画」)と呼ばれるものは、経営や事業を将来どうしたいのかを計画という形に落とし込んだものになります。銀行から融資を受けるときや補助金を申し込むときなど第三者から求められる場合や、自社で作成して運用していくものなど、ひとえに経営計画と言っても状況により経営計画の目的が変わる場合があります。目的が変われば作り方も変わります。

【経営計画が必要なパターン例】
・銀行から融資の判断材料として求められた。
銀行から見て現実的な計画で返済が可能かどうかを伝えられる計画が必要(融資を受ける目的)

・補助金を申し込む際に求められた。
補助金が採択されるために申込様式に沿った形や採点者の目線も踏まえて出来るだけ採択されるように考えた計画が必要(補助金が採択される目的)

・第三者から求められるものではなく、自社で活用
新しい事業に投資するかどうかを判断するためにできるだけ保守的に考えた計画が必要(投資判断目的)
経営の目標として目指すものとして考えた計画が必要(目標設定の目的)

例えば上記のように経営計画といってもいろいろな目的や作り方があります。
今回は第三者から求められるものではなく、自社で活用する経営計画の必要性についてお話ししたいと思います。

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経営計画はなぜ必要なの?

自社で活用する経営計画自体はあくまで目標に向かうという目的を達成するためのツールの一つです。なので、経営計画というツールを使わなくても目標に向かうことができている経営者もいらっしゃいます。一人でやられていたり、会計面の計算もシンプルだったりするうちはそれで問題ないかもしれません。しかし、人を雇いだしたり、会計面も複雑になってきたりすると経営計画というツールを使わないと正しい目標設定が難しくなってきます。
効果や必要性を知っている大企業は当たり前に作成運用をしています。考えることが多岐にわたる経営全体の網羅的な検討や、経営にとって重要な利益が出るかの判断ができる会計面についての計画も立てますので、目標の設定や目標に向かうという目的を達成するためのツールとして非常に優秀なツールであることに間違いはありません。

正直経営はゴールがなく、正解もないため目標を設定してそこに向かうというイメージがしにくいと思います。ですので、イメージしやすい例えを混ぜて必要性のお話しをしたいともいます。

まず、そもそも経営に目標が必要かについてお話しします。
目標がないとそこに向かうことはありません。
ダイエットに例えると、「痩せる」という目標をまず設定しないと痩せるためのアクションは起こしません。資格を取りたい、この大学に行きたいなどなんでもそうだと思いますし、皆さんも個人で目標を設定したことはあると思います。
これは経営も同じです。「こだわりの商品を世の中に広く提供するために会社を大きくしたい」という目標設定をすることでそこに向かうことができます。ですので、経営でも目標は必要です。目標自体は漠然とでも、すでにお持ちの経営者が多いのではないかと思います。

続いて計画が必要かについてお話しします。
計画を立てないと目標達成のために今何をすればいいのかがわかりません。
ダイエットに例えると、「半年間で10キロ痩せる」という具体的な目標を設定し、逆算して固く見て1ヶ月で2キロ減のペース、1ヶ月で2キロ痩せるためには1日のカロリーをこのぐらいに制限して毎日このぐらい運動をすれば達成できるという計画を立てると、目標に向かいやすくなると思います。大きな目標に対して逆算して計画を立て、今やるべきことを明確にすることで、実現しやすい目先の小さな目標が生まれ行動しやすくなり目標に向かいやすくなります。ただ「痩せる」だけの目標だと具体的に何をやればよいのかわからず、モチベーションも続かず長続きしないことが多いと思います。ダイエットに限らずどんな目標でも同じだと思います。(皆さんも経験あるのではないでしょうか?私も経験あります。)
もちろん経営も同じです。会社を大きくするために「5年後には従業員5人、売上規模5千万円を目指す」と具体的な目標を設定し、逆算して今期1年間は従業員1人、売上規模1千万円、従業員を雇うためにHPの採用情報を作ってWeb求人に掲載してみる、売上を上げるために飛び込み営業1日何件して何件成約目指すなど、目標を実現するために具体的に行動できるレベルで今何をするのかまで考えて、行動に移すことが必要です。目標に向かうために網羅的に検討した計画という道しるべがないと、その時の感覚だけでなんとなく経営の舵を取っている形になってしまいます。それでは結果どこに向かっているのかよくわからなくなってしまって何もしなくなり、現状から変化できない経営になってしまいます。このように、経営でも目標に向かいやすくするために計画が必要です。経営は考えるべきことがかなり多く多岐にわたるため、経営計画という優秀なツールを使用し、見えるようにしておくことをおすすめします。

計画を立てる意味はまだあります。例えば1か月計画通り頑張ったけど1キロしか痩せなかった場合、2キロ減らす目標に対してなぜ1キロしか痩せなかったのか考えることができるようになります。カロリー制限甘かったのか、運動量少なかったのか、他に別の問題があるのか考えることができ、カロリーをさらに減らすか、運動量をさらに増やすかなど1か月で2キロ瘦せるための試行錯誤もしやすくなります。
経営も同じで、飛び込み営業を計画通りの件数行っているが、成約が計画件数に届いていない場合、飛び込み件数増やすか、増やすのが厳しければ営業の仕方を考え直してみるか、別の集客方法を検討してみるか、などなぜ届いていないのか考え、届くためにはどうすればよいのかを試行錯誤していく必要があります。経営は正解がなく計画を立てるときは根拠が薄い仮説になりがちです。置かれている状況もそれぞれなのでこの試行錯誤が非常に重要になってきます。事前の計画があることでこの試行錯誤(PDCAサイクル)の流れを自然と生みだすことができます。「どうせ計画なんて立てても計画通りになんていかないし」と思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。計画通りにいかないのは当たり前です。計画通りにいくようになるから計画を作るのではなく、計画通りにいくようにするために計画を作ります。計画を作らないと計画通りに進めようとすることすらできませんし、行き当たりばったりの経営では目標に向かうこともありません。

目標に向かう流れを作るためにはやはり経営計画は必要です。経営を続けるには利益も重要なので会計面から利益が出る目標なのかどうかの判断も大切です。売上は2倍になって目標達成できても、経費が3倍になって赤字になってしまっては経営としてマイナスの方向に進んでいってしまったことになります。マイナスの方向に進まないためにも経営計画を作成して目標として間違っていないか会計面から判断することも必要です。

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現状維持でいいし目標は別にないから経営計画はいらないよね?

今と同じ経営をしていて現状維持できるのであれば確かに経営計画はいらないかもしれません。しかし、今は昔と違い世の中の変化が激しく、ただお店を出しているだけで儲かる時代は終わりました。世の中の変化に対応するように経営を変化させ工夫していかなくては現状維持すら難しい時代になっていると思います。同業で魅力的な企業が出てくれば、今と同じ経営では売上は減少し、今いるスタッフはそっちに行ってしまうかもしれません。このようにならないために現状維持したいのであれば現状維持の目標を設定し、現状維持するために今何をすればよいのかを考え行動することが求められている時代になっていると考えています。ですので、現状維持でいいと思っている方でも目標設定や経営計画は必要です。

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まとめ

目標設定や目標に向かいやすくするために経営計画は必要です。
赤字の方向に向かわない目標設定をするためにも経営計画は必要です。
経営計画は作っただけでなく、目標に向かうには計画を試行錯誤しながらしっかり運用していくことも必要です。
経営は考えることが多岐にわたるため、ある程度検討することを網羅したり、会計面も重要なので安全に目標設定したりするためにも、一人で計画を作るのが難しければ私たちなどの専門家を頼るのも一つの選択肢です。自社で出来ないことは外注さんなどできる方にお願いすると思います。経営計画も同じです。大企業も経営者のほかに会計のプロを置いて一緒に経営計画を作成しています。
経営計画を作成、運用して経営の目標を是非実現させましょう。

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