税理士事務所、会計事務所の選び方、探し方【税理士が考える】
2020.03.01
税理士事務所、会計事務所を探しているけど、どう探したらいいのかわからない。
税理士がどんなことをしてくれるのかよくわからない。
たくさんあってどう選んだらいいのかよくわからない。
そのような疑問にお答えしていきたいと思います。
■このコラムでわかること
・税理士をどう探せばいいのかがわかる
・税理士に求めることがイメージできる
・求めることを提供してくれる税理士の選び方がわかる
税理士事務所、会計事務所の探し方、選び方を税理士事務所で8年勤務し、独立した税理士の目線でまとめてみました。
税理士を探す、選ぶ際の参考にしてみてください。
■税理士事務所、会計事務所の選び方、探し方
税理士を探すにあたっての流れをまとめてみました。
①自分が税理士に何をしてもらいたいかを整理する
②あなたの課題を解決してくれる税理士を探し、選ぶ
③税理士と付き合い始めるときに確認すべきこと
税理士事務所と会計事務所は名称の違いだけで基本的にイコールだと思っていただいて大丈夫です。
どちらも税理士の事務所です。
■自分が税理士に何をしてもらいたいかを整理する
まず、税理士を探す前に、あなたが税理士に何を求めているのかを考えましょう。
といっても、あなたがイメージしている税理士と実際の税理士の仕事にギャップがあるかもしれませんので、税理士がどんなことをしてくれるのか、まず確認しておきましょう。
税理士の主な仕事内容
・法人の決算、税金の申告
・個人の確定申告
・会計ソフトへの入力代行
・会計ソフトの導入支援
・決算の予測、節税提案
・年末調整の代行
・毎月や3カ月ごとなど、事業の数字(試算表)をまとめご報告
・経営計画の作成や運用、会計を軸にしたコンサルタント業務
・資金繰り、融資関係のアドバイス
・創業、法人成り支援
・事業承継関係の税務、コンサルタント業務
・国際税務などの高度な税務
・相続税、贈与税の申告
・相続発生前の相続税対策の相談
>当事務所の仕事内容はこちら(もう少しそれぞれの内容についてかみ砕いて説明しています)
上記の仕事内容にあなたが求めているものはございましたでしょうか?
税理士は税金の専門家のイメージがあるかと思いますが、税金の申告、アドバイスだけでなく、会計や資金繰り、経営計画など、さまざまな業務を提供しております。
お医者さんと同じように、税理士も業務の幅が広いため、得意な分野、不得意な分野があります。
税理士を選ぶ際に自分がどんなことを税理士に求めるのかを明確にしておかないと、その求めるサービスが得意な税理士を探すことができません。
税理士がどんなサービスを提供してくれるのかを把握して、あなたがどのサービスを求めているのか一度考えてみましょう。
正直仕事内容見てもよくわからない方は、次の二つの内容についてそれぞれどちらなのか考えておきましょう。
・事業関係のことなのか、そうでないのか
・税金の計算だけ代わりにしてほしいのか、税金の計算だけじゃなく頻度多めでいろいろなアドバイスもしてほしいのか
それぞれどちらなのかだけでも決めておき、税理士に伝えると話がスムーズに行くかと思います。
■あなたの課題を解決してくれる税理士を探し、選ぶ
あなたが求めているサービスが決まったら、求めているサービスを提供してくれる税理士を探しましょう。
ご覧いただいた通り、税理士と一口に言っても業務が多岐に渡るため、どうしても得意分野が出てきてしまいます。
あなたが求めているサービスが得意な税理士を探す必要があります。
税理士を探す手段と求めているサービスが得意かどうかをチェックする方法を列挙しました。
・ホームページを検索する
まず、自分の近くに税理士がいないか探しましょう。
「探したい地域 税理士」で検索すればホームページが出てくることでしょう。
ホームページの業務内容をチェックし、求めるものに対応可能か確認してみます。
税理士は以前広告が規制されていたり、平均年齢が高めというのもあったりするためか、そもそもホームページを持っていない税理士先生もいらっしゃいます。
ホームページを持っていない方でも経験が豊富で能力のある先生もいらっしゃいます。
逆にホームページがあるからといって質のいいサービスを提供してるとも限りません。
・ホームページがない税理士の探し方
日本税理士会連合会税理士情報検索サイト を利用する
日本税理士会連合会が税理士登録をしている方を検索できるサイトを公開しています。
税理士登録されている方は全員このホームページに掲載されます。
地域を絞って検索もできますので、近くに税理士がいるのか把握することができます。
連絡先も掲載されていますので、求めるサービスを提供してくれるかどうか、訪ねてみるとよいでしょう。
・知り合いの経営者や税理士を利用したことがある方に相談してみる
もし知り合いの方に経営者がいる、税理士にお願いしたことがある方がいるのであれば、その方から紹介してもらうのも一つの方法です。
求めることを提供してくれるのか、相談する中で教えてもらえるかもしれません。
実際どのような対応をしてくれているのかなど、事前に深く情報を知ったうえで決めることができます。
・税理士紹介会社を利用する
税理士を探している人と税理士をマッチングさせる紹介会社が存在します。
税理士はマーケティングの専門家ではないので、自分の得意分野を自分で世の中に広めることが苦手な先生もいらっしゃいます。
紹介会社に得意分野を伝え、マッチングを紹介会社に投げている先生も多いです。
広告料を税理士が負担し、利用者は無料のところが多い印象です。
紹介会社に求める税理士を伝えると、その分野が得意な税理士を紹介してくれます。
予算を伝えることも可能ですので、予算に見合った税理士を探すことも可能です。
ただ、税理士にも「安かろう悪かろう」は存在しますので、安ければいいという考えを持つのは危険です。
質の良いサービスを提供し続けるためには、コストがかかりますし、それに見合った対価がなければ継続させることは不可能です。
それは一般的な事業と同じく税理士も同じです。紹介会社はどちらかというと低料金を謳っている場合が多いのでその見極めは大切です。
最初に価格の相場感を植え付けられてしまうとなかなか抜け出せません。しっかり求めている関わり方と料金のバランスを考えて決めましょう。
事業関係で探している場合、長期的に関わることになります。
経営にとって大切な会計のパートナーとしてどなたを選択するのか、安さにこだわるだけでなく慎重に考えてみましょう。
税理士紹介会社まとめ
それぞれの紹介会社の強みはHPをご覧ください。
ちょっと検索しただけでこれだけの紹介会社が出てきます。
もし、すでに会計ソフトをお使いなのであれば、会計ソフトの制作会社がその会計ソフトを使用している税理士をまとめたサイトもあります。
お使いの会計ソフトに精通した税理士を探すことが可能です。
会計ソフト制作会社の提供する税理士検索サイトまとめ
会計freeeをご利用の方:税理士検索フリー
弥生会計をご利用の方:弥生PAP会計事務所サーチ
マネーフォワードをご利用の方:MoneyForwardクラウド税理士・社労士検索
・近くに求める税理士がいない場合
近くに求める税理士がいない場合もあります。
その場合は探す範囲を広めたり、求めるものによっては郵送のやり取りで完結するサービスを提供している先生もいらっしゃいますので、エリアを気にしない探し方も検討してみたりするとよいかもしれません。
事業関係の場合は、長期的なお付き合いになるので、多少距離があっても求めるものを提供してくれる税理士と繋がれた方が事業にとってもプラスになると思います。
・税理士を決める
税理士が見つかったら、実際に会って話をしてみましょう。
求めるものによっては長期的な関係になる可能性がありますので、一度会って、あなたが求めるサービスを伝え、対応可能か、どう関わっていただけるのか、気が合いそうか、など実際にコミュニケーションをとって判断することが大切です。
一か所だけでなく、何件か候補を決めてお会いすることをおすすめします。
■税理士と付き合い始めるときに確認すべきこと
相続関係の相談は短期間で終わる場合もありますが、事業関係で毎年の決算や申告をお願いすることになると、税理士と長く付き合うことになります。
実際、契約前は表向きの情報だけなので、契約して実際のサービスを受けてみて「思っていたのとなんか違った」「不満がある」ということもあります。
そのような可能性があることも考え、契約時は解約が容易にできるか契約書を確認してから契約するようにしましょう。
関わり方によっては税理士が経営に影響を与えることもあります。
ですので、求めていたものと違った場合、経営のことを考え、税理士を変更するという勇気を持ちましょう。
■まとめ
・税理士を探す前に自分が税理士に何を求めているのかを明確にする
・ホームページ、税理士会、知り合い、紹介会社を使い求める税理士を探す
・しっかりコミュニケーションをとった後に決定する
・付き合い始める際に契約内容を確認する
皆さまにとってよい税理士が見つかりますように。
税金の申告や会計資料の作成だけでなく、会計を経営にフル活用していく事務所です。
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