税理士試験の勉強方法専念ver.体験談

【一発合格】税理士試験の勉強方法専念ver.体験談【勉強時間】

2021.09.04

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代表税理士 山中 恭平

私は税理士試験を簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法をすべてWeb通信で合格しました。
このうち簿記財務は大学在学中にほぼ専念の状態で同時一発合格、法人税は専念で一発合格、所得税は税理士事務所で週3日程度アルバイトをしながら一発合格、相続税は税理士事務所でフルに働きながら3回目で合格しました。
税理士受験生の勉強法の参考になればと思い、今回は専念のときにしていた勉強法を共有したいと思います。


税理士試験の勉強方法専念ver.体験談



勉強教材

TACの税理士試験講座をWeb通信で受講していました。
状況により大原の直前模試を資料通信で取り寄せていました。

受験生はほとんどTACか大原を利用して受験してくるため、ライバルとの差がつかないようにするためにも質の高い講義を受けることをおすすめします。

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なぜWeb通信を選んだのか

通学できる環境にあったときもありましたが、通学コストとは別の理由でWeb通信を選びました。

その理由はいくつかあって、まずWeb通信ですと優秀な講師の講義が聴けるという点です。

Web通信に収録する講師は、その学校の中でも特にわかりやすい講師の方の収録になります。通学ですとエリアによって講師のスキルに違いがあると思い、どうせならわかりやすい方の講義を聴きたかったのでWeb通信にしました。

次は、授業を途中で止められるところです。私は理解しながら覚えたいタイプなので、講義の途中でわからないことがあったら一旦止めて、考えて理解してから再開するような形で受講をしていました。

他にも、通学時間がかからなかったり、パソコンがあればどこでもいつでも受講できたりする点がメリットだと思います。質問もメールや電話で対応していただけるのでその点も特に問題ありませんでした。ただ、勉強友達はできません(笑

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なぜボリュームのある科目を選択したのか

専念できて時間に余裕のある方はボリュームのある科目を選択することをおすすめします。なぜなら受かりやすいからです。

専念できる方は、仕事と両立されている方と比べて時間がある点が有利です。時間があるということは、ボリュームが多い科目でも両立されている方と比べて試験内容を網羅することができ、両立の方と比べ点数に差が出やすいです。点数に差が出やすいということは受かりやすいということです。

税理士試験は相対評価の試験ですので、この差は合否に大きく影響を与えます。

ボリュームの少ない科目は、両立の方でも合格レベルに持っていくための時間が少なくて済むため、試験で勉強時間による点数の差が出にくくなります。専念でも本番のケアレスミス一つで不合格になる確率が高いため、時間に余裕があるのであれば、ボリュームの多い科目を選択することをおすすめします。

合格のしやすさ視点ではないですが、ボリュームの多い科目は実務でも必須の科目ですので実務に直結する点もメリットです。税理士として仕事をするうえで、試験で勉強していない実務必須科目はいずれ勉強しないといけないときが来ます。

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専念両立共通の心構え

専念でも働きながらでも、受かるための勉強をするにあたって共通で意識していたことがあります。

それは、とにかく講義を溜めないこと!

講義の配信に合わせて受講スケジュールを組んで、溜めないようにしっかり受講していました。一度溜めてしまうと溜める癖がついてしまい、溜まってしまうと溜まっている講義の消化が大変になります。負のスパイラルにならないためにも、とにかく講義は溜めないようにしましょう。

Web通信ですと受講モチベーション維持が大変かと思いますが、そこは税理士になるという強い意志が必要です。通学でもこの意志は同じく必要になるでしょう。

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専念時の計算問題の勉強方法

専念時の計算問題の勉強法は、とにかく反復です。

税理士試験で必要なのは、講義で勉強する内容の正確な回答と回答スピードです。この二つを身につけるために反復をします。講義で内容を理解し、計算を解き、理解できていなければテキストに戻って復習するの繰り返しです。

反復はどのように行ったかというと、問題集、模試をすべて3回解きました。解くタイミングも少し間をあけて、忘れたころに解きなおしていました。問題集は大体一か月後、直前期の模試は一週間後ぐらいで解きなおしを行っていました。

直前期の模試をすべて3回解くとスピードも正確性も一気に上がってくると思います。

事前に3回解くタイミングをカレンダーに落とし込むといいと思います。特に直前期の模試の解きなおしは、うまく間をあけてスケジュールを組んで一日1模試解くぐらいの形で解きなおしスケジュールを組んでいました。スケジュールを組めばあとはそれをやるだけになりますので、勉強の迷いもなくなります。

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専念時の理論問題の勉強方法

専念時の理論問題の勉強法もとにかく反復(計算よりも反復!)です。

理論は暗記したものを選択して、ベタ書きしてくるような試験なので、暗記するための反復回数が計算問題と段違いです。反復しているといつか「あれ出てくるぞ」という感覚になる時が来ます。

具体的な方法は、まず講義で学習した後に理論を理解します。理解したら一度、部分ごとに覚えながら紙に書きます。これが一回目です。
それを行った理論を一週間の反復スケジュールに加えます。
理論は一回目の暗記を行ったものを、一週間で一周する形で反復していきます。二回目以降の反復は紙に書かずに、理論集をカードで隠しながら頭で唱えて暗記していました。
これを継続していると、直前期ではある程度出てくるところまで持っていけると思います。

理論は直前期前の学習時期の模試で出てこなくても気にしなくていいです。その時点では一時的に覚えた短期的な記憶でしかありませんので。本番で出てくるようになれば問題ありません。

直前期は反復頻度を上げます。一週間に一周を6日で一周、最終的には1日で一周までもっていって本番に備えます。

直前期の模試では書く練習もしてください。思い出して唱える感覚と、思い出して書く感覚が少し異なるのでその練習をしてください。

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一発合格するために必要なこと

専念されている方は一発合格を狙うと思います。一発合格の確立を上げるために、私が必要だと思ったことがあります。それはライバル校の直前対策の把握です。

税理士試験ではTACと大原が多いと思います。受験生の大半がこの二校になるため、直前対策の内容によって大原生が有利だった、TAC生が有利だったということが起こります。

この差を埋めるために相手校の直前対策模試を取り寄せます。

せっかく頑張っても学校の選択で差が出て不合格になってしまうと非常に悔しいです(私も一度経験あり)。そうならないためにも資料通信であればそこまで高くありませんので、相手校の直前期の資料を取り寄せましょう。

計算は一度解いてみてもよいですし、理論は理論問題と相手校の回答の仕方を見ましょう。理論の中身は若干違う部分がありますがそこは気にしなくてよいです。相手校は書いているのにこちらの認識だと書かないような問題があると要注意です。相手校に合わせてどこまで書くのか把握しておきましょう。理論は相手校の理論予想ランクも参考にします。相手校の予想が高い理論は、こちらの予想が高くなくても厚く補強しておきましょう。相手校の受験生はその理論を精度高く書いてきますので差が出ないようにします。

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実際のリアルな勉強時間(参考)

ものすごく頭がいいわけでもない平凡な私の勉強時間を参考程度に載せておきます。

資格学校の勉強時間ですと理論暗記の時間が入っていない場合が多いので、それも含めたリアルな勉強時間を載せておきます。勉強順になっています。

日商簿記三級:約50時間
日商簿記二級(難易度上がる前):約200時間
日商簿記一級(受けてはいない):約300時間
簿記論:約650時間
財務諸表論:約790時間
法人税法:約2,200時間(初めての税法理論暗記で苦戦)
所得税法:約1,200時間(法人税と被る部分もあり少し短縮)
相続税法:両立していて勉強時間確保が難しく、勉強時間を計るとモチベーションが落ちてしまったため計らず。フルタイムで働きながら3年かかりました。

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まとめ

私が税理士試験受験生で専念のときに行っていた勉強方法をまとめてみました。

勉強方法は人それぞれです。一つの参考として「いいな」と思った部分があれば是非真似してみてください。みなさんの勉強の参考になれば幸いです。

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